りんごのうえん

反資本主義、反家父長制

求人誌を見ての所感と器用貧乏。

求人誌を見ていた。駅で貰ったフリーペーパーである。

その求人誌に記載されている時給の、あまりの安さに目が眩んだ。

東京都内で時給1,000円とかで、どうやって生活して行けというのだ。しかも大手の金融機関の事務などが時給1,100円とかだ。しかも私がよく利用している金融機関。ユーザーとしても、「そんな安い時給で雇って、個人情報とか大丈夫?」って心配になる。自分も昔は金融系で働いていたが、時給1,100円程度で金融機関のコンプライアンス等色々と厳しい事務なんかやってられない。

自分は発達障害などがあり、精神障害者手帳を持っているので、最近は障害者枠雇用の求人をよく見ていた。障害者枠の求人は、まあ安い給料の求人が多く、「障害者年金ありきの給料だろ。障害者年金だって貰えない場合もあるのに、障害者バカにしてんのか」って腹が立つ。

しかし私が今日見ていたのは、いわゆる一般の求人のフリーペーパー。

しかしだな。一般枠でも時給の安さ、障害者枠と大して変わらん。一瞬、「障害者枠の求人誌?」と錯覚した。

非正規雇用はかくも厳しい。

内需が冷え込むのは当たり前だ。労働者層が主な消費者層なのだから、労働者にカネと時間を与えねば、日本は潰れるばかりなり。

そりゃ経済的余裕も無くなって、判断能力も低下して、メルカリで「お魚のオブジェ」などを売ってしまう輩も出てしまうわけだ。

貧困は治安の悪化の一因でもある。その一端が、昨今メルカリで見られた「現金売りのイタチごっこ」であり、「お魚のオブジェ」なのではないだろうか。私はそんな風に感じた。

メルカリは私も一応アカウントを持っている。暇なときに眺めていると、「お魚のオブジェ」とまではいかなくても「こんな物まで売れちゃうの?」なんて商品がたくさんあって、面白い。

私も生活が楽では無いので、物を捨てるくらいならメルカリで売りたい。しかしあれは、売りたい物を写真に撮り、その商品の説明書きも自分で考え、買い手が決まれば梱包し発送…と、非常に手間がかかる。細かい性格の人でないとなかなか出来ない。

自他共に認めるズボラテキトーりんご人間の私には、なかなか難しい所業なのである。

その手間賃として、幾ばくかの小銭を得るか……小銭になりそうな物は家に色々とあるが……手間賃として見合う対価が得られるかどうか…。

うん。貧乏するにも、細かいことが得意な性格の人の方が、色々と得だ。手先が器用だったり、細かい事務手続きなどが苦にならない生活だと、節約も捗る。節約の参考に「主婦の友」や「オレンジページ」などを見ていたが、節約料理や節約工作などは、とても自分には出来そうにない。

髪を染めるのもネイルをするのも、自分で出来たら安上がりじゃないか。

「器用貧乏」などというが、私は器用な貧乏人になりたい。いや、欲を言えば金持ちになりたい。というわけで、温泉か石油でも掘り当てたい。

しかし金持ちになったら、ブログがつまらなくなりそうだ。そもそも私の文章が面白くない、という批判は別にして、金持ちのキラキラした生活なんか、誰が面白がって見るだろうか。フェイス●ック、お前だよ。なんてね。あれはいかに自分がリア充かアピールするSNSだ。インス●もそんな感じか。

昔は庶民的で面白かったエッセイストが、売れて金持ちになって、買い物自慢のエッセイとか書き出して面白くなくなったなあ。

ああ、しかし金は欲しい。金持ちになりたい。

とりあえず就労移行支援を頑張ろう。何か一儲けできそうなアイディアは、いつ何時でも考えている。