りんごのうえん

反資本主義、反家父長制

スポーツに関する対抗言説まとめ

 オリンピックを機に、トランス/ノンバイナリー者や、インターセックス/DSDs者などへの憎悪戦動が激化しているようだ。

 
 以下、主に、トランス者がスポーツ参加するときに起こるヘイトへの対抗言説となりうる記事を中心にリンクを貼っておこうと思う。

スポーツとジェンダーについて研究されている、井谷聡子さんの記事。
https://www.gqjapan.jp/culture/article/20230306-satoko-itani-sports-column

 トランス者が、いかにスポーツの場から(そして社会から)排除されているか、ということが書かれている。


“トランスの選手をめぐっては、誰が奨学金やメダルを獲得するかといった話に注目が集まりがちですが、その前にトランスの人はそもそもスポーツ参加そのものに困難を抱えることが多く、それが社会のトランス差別と排除の構造によるものであること、昨今の議論はその排除傾向をより強めている問題にこそ注目が集まって欲しいと思います。”




杉山文野さんの記事
https://note.com/fuminosugiyama/n/na3c7fbaa4f1a


 元アスリートのトランスジェンダー男性という立場で、記事を書かれている。

“このようにトランスジェンダーの多くはその属性から、そもそものスタートラインにつくことすら許されない場面があります。 スポーツ界から排除されることは社会から排除されることに等しいのです。”

 杉山さんご自身の経験も踏まえられての、切実な言葉だとわたしは捉えた。


井谷聡子さんと清水晶子さん、ジェンダー研究者であるおふたりによる対談記事。
https://www.vogue.co.jp/change/article/feminism-lesson-vol13-part1

 清水さんによる“近代オリンピックはその起源から階級主義、セクシズム、そして人種主義を抱え込んでいた” との指摘や、井谷さんの“スポーツにおける厳密な「公平性」は残念ながら存在しない、という意見” は、とても大事なお話だと思った。


 今回のパリ五輪では、そもそもネット上で選手への誹謗中傷が多い、という話も気になった。特に、日本代表の相手となるような、海外の選手への誹謗中傷が多いという話だった。誹謗中傷をネット上で目撃したときの対処について書かれた記事も見つけたので、以下にリンクを紹介しておきたい。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/5194f85efbe31ac442b7bee64d98e69db7b172f6